ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


寄贈の尺で

精選を敬せば

定期に僻し

氷菓で賃した

 

蟻の慢気で

孟夏に踊って

同根を忘じ

蕃境を脱した

 

死蔵の客で

罫線を征せば

兵器に適し

弔歌で貧した

 

毬の晏起で

黄化に戻って

亡魂を動じ

断橋を罰した

 

 

「学徒の銃」

腰の鳳藻に

俳趣を科せど

辿る野性で

欲心を督した

 

雷管は讃し

想界を録せば

応許の森で

満稿は明けた

 

星の厚葬に

回首を派せど

宿る多世で

篤信を浴した

 

歳寒は濫し

老懐を則せば

妄挙の檻で

暗香は負けた

 

 

「情の潮流」

多き当歳は

大壮を握せど

再思の薪で

盲管は則した

 

腫れた仮に

後肢は報じて

続稿で毒し

段階に坐した

 

遠き横災は

相添を託せど

昧死の先で

草間は黙した

 

枯れた針に

胞子は高じて

独航で属し

残懐に堕した

 

 

「コネクト」

織る猛襲で

末期を開けて

排外の皿で

宗源を干した

 

多占の鐘で

恒星を吐せば

拷器を度し

弾糾を賀した

 

漏る応酬で

悪鬼を負けて

際涯の肚で

方言を蘇した

 

火戦の種で

撓性を鼓せば

動悸を護し

願求を堕した

 

 

「常々の泥」