ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


停戦を僻し

貧果を寵して

咽喉を律し

恋矢を閲した

 

霜の狂痴を

軽装で征して

拳固の税で

上巻を擬した

 

閉栓を敵し

沈荷を表して

隣交を逸し

遠志を列した

 

肝の勝地を

清掃で刑して

前古の芸で

業間を辞した

 

 

「貴む暗示」

末項の鳩は

法位を模して

桜唇に則し

殺気を洗った

 

拷器の徳で

対捍を賀して

庸医を牧し

馬装を訳した

 

発興の的は

妄意を補して

霜辛に臆し

悪鬼を浚った

 

投企の獄で

外間を足して

暴威を浴し

野葬を縛した

 

 

「スレイヴ」

肺気の種は

東京を歩して

同語を牧し

万全を諾した

 

未完の癪で

星河を銘して

剣槍を令し

理性を狂した

 

退帰の翅は

豊凶を吐して

夢後を毒し

断然を縛した

 

屍姦の脈で

名画を征して

連想を刑し

季世を了した

 

 

「玩具の欝」

背信の垢で

恩威を歩せば

登降を毒し

第九も嘆じた

 

秀句で乗じ

前相を摂して

計の冷夏は

理観を供した

 

愛心の墓で

本意を捺せば

同工を督し

体躯も談じた

 

渋苦で証じ

餞送を絶して

霊の京華は

機感を猟した

 

 

「徒消の麓」