砂金の言葉は
苦悩に衰滅し
真摯な規約で
開扉を迫った
鳥蔭が哀憐し
愛しく辿れば
近くの嗚咽は
嘘を通奏する
琥珀の逆児は
酔夢に薫染し
禁忌な詩想で
摂理を翔った
雨粒が盗作し
正しく祈れば
多くの智見は
罪を裏書する
「漆黒の華」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
盾の王様は
絵に沈濁し
強い歌屑を
遺風で摂る
満足な剣は
苦悩の峰に
眩暈を築き
開智してる
檻の旅人は
血に永存し
薄い月影を
吐息で射る
健全な幕は
未来の雲に
季節を恵み
黙示してる
「逆さの善」
風邪を引いたみたいなので、今日の作詩はお休みします。
体調治り次第再開致しますので、宜しくお願い致します。
鉄の肺臓は
深き嘆息で
遅鈍な火を
方正に摂る
綺想曲の舌
淋しい久遠
軽易な生死
推敲を翔る
灰の哲学は
高き紛争で
卑屈な血を
特段に彫る
色視症の胆
苦しい瑣末
正規な権利
解読を退る
「密室の仔」
空風が屠った
烈しい喧騒は
器官の悲鳴を
筆で訓育した
名前が甘くて
色は妊娠する
睡たい負目で
悦楽を昇って
星粒が薫った
嶮しい反駁は
被害の気炎を
釘で奮闘した
愛顧が永くて
庭は隠蔽する
重たい値打で
能動を抉って
「浄福の沼」