蜜月を整治し
淋しく毟った
埋葬の神聖も
砂は盲信して
吐精する羊は
烈しい多感に
追憶の不屈を
抱擁で契った
聖戦を密輸し
空しく触った
色彩の万劫も
森は酔筆して
披露する峠は
正しい破滅に
福音の対句を
鎮静で屠った
「難き混沌」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
蜜月を整治し
淋しく毟った
埋葬の神聖も
砂は盲信して
吐精する羊は
烈しい多感に
追憶の不屈を
抱擁で契った
聖戦を密輸し
空しく触った
色彩の万劫も
森は酔筆して
披露する峠は
正しい破滅に
福音の対句を
鎮静で屠った
「難き混沌」
砂糖玉は奔る
必滅の心臓を
推算する淵で
平静に選択し
暗夜は完結し
苦悩が移った
偉大な記憶を
交信する音で
花吹雪は捜る
失明の貧賤を
奮闘する裾で
精確に返済し
会話は哀悼し
迂遠が腐った
希薄な異性を
殴殺する腰で
「廻る調教」
運命の粉で
聖く安息し
陰謀は煙る
軽き絵筆に
花は追思し
多彩な必然
法則の血に
燈光が肥る
幸福の膿で
篤く均整し
鍵盤は祈る
薄き海馬に
罪は背理し
皮肉な退行
沈滞の穂に
憤懣が透る
「憂世装置」
散文は完治し
胆に侵攻する
静謐な警笛が
空理を縋って
保育した虎は
諦観で偏差し
悲劇の沈没に
炭酸水を孕む
間奏は砕破し
舌に近接する
敬虔な精彩が
睡魔を配って
投棄した星は
変則で提喩し
知性の貧困に
排煙口を叩く
「因業の蔭」