ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


恥の栄誉を

文筆する僕

曇った罠は

淋しく過る

 

悪霊が辿る

時代の檻で

酷く苦悶し

弱く燈った

 

癖の汚名を

愛玩する君

至った恋は

正しく肥る

 

難病が実る

個性の空で

甘く嘆美し

深く護った

 

 

「才能の歪」

君の神経毒が

耽美に痛めば

静謐な言葉を

篤く送葬する

 

切ない患部は

敬虔な約束で

胡蝶の自死

丁寧に護った

 

僕の核爆発が

一途に響けば

難解な想起を

重く妊娠する

 

危ない作用は

深刻な憧憬で

頂花の利己を

鮮烈に辿った

 

 

「禁止の心理」

美を翻訳し

泪雨が薫る

有害な街の

口実は亡ぶ

 

臆病に詠む

言葉の終末

叡智を過る

懸命な暗示

 

死を選別し

物語が還る

敬虔な嘘の

拍動は騒ぐ

 

純真に往く

心理の遠境

不滅を祈る

安息な禁忌

 

 

「リヴァース」

憎悪の夜闇で

暴走族が轟き

窮屈な自我に

憤怒を贈った

 

多感な醜悪が

存在を誇れば

理解者の鎖も

脈動して煌く

 

悲嘆の朝陽で

抗鬱剤が慰み

憂愁な視野に

陳腐を迫った

 

苛烈な中毒が

面影を屠れば

守護神の荊も

恐慌して蝕む

 

 

「重い休息」