野蛮な舌は
冒涜を嗜む
初恋の花が
枯れる程に
過誤の骨を
齧って疼く
心は深淵で
断絶に罹る
多感な指は
切実を苛む
旋律の熱が
熟れる儘に
慈悲の肌を
触って靡く
命は前線で
概念に還る
「血の御業」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
野蛮な舌は
冒涜を嗜む
初恋の花が
枯れる程に
過誤の骨を
齧って疼く
心は深淵で
断絶に罹る
多感な指は
切実を苛む
旋律の熱が
熟れる儘に
慈悲の肌を
触って靡く
命は前線で
概念に還る
「血の御業」
道端に咲いた
敬虔を捜して
気儘な旅人が
裸足で廻った
景色は流線型
砂の声を知り
遠く深む空が
微かに笑った
惜別に点いた
勇壮を逃して
誇大な王様が
詩想で睡った
活字は浄福性
闇の痕を去り
永く掴む夢が
密かに叶った
「恩恵論」
今日から日曜日まで、少し旅に出て、詩作ができません。
楽しみにしてくれる人はすいません。
月曜日にはまた復帰しますので、宜しくお願いします。
義憤の瞳は
亡ばぬ嵐を
裡で廻らせ
残忍に視る
屠った猫に
墓も造らず
悪食好んだ
神の怠惰を
覚悟の刃は
結ばぬ病を
芯で燈らせ
冷血に斬る
縛った匣に
罪も祈らず
強欲刻んだ
人の汚穢を
「聖き修羅」