初恋の林檎に
毒蛇は祈った
聖なる切望が
罪悪を重ねど
甘露な感性は
運命に背いて
貧しい大地で
寵愛を萌やす
痛覚の孤独に
神様は惑った
真なる永遠が
静謐を与えど
不遇な天啓は
幸福に嘆いて
等しい讃美で
哀情を満たす
「エデン」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
初恋の林檎に
毒蛇は祈った
聖なる切望が
罪悪を重ねど
甘露な感性は
運命に背いて
貧しい大地で
寵愛を萌やす
痛覚の孤独に
神様は惑った
真なる永遠が
静謐を与えど
不遇な天啓は
幸福に嘆いて
等しい讃美で
哀情を満たす
「エデン」
深い侮蔑に
言葉が踊る
絶望の声で
交響する心
鍋で炒めた
憂世の道理
僕は臓物を
文学に磨く
重い短詩に
悪夢が燈る
落日の色で
反転する泪
毒で浄めた
美感の手枷
僕は音韻を
病巣に抱く
「詠む残痕」
雷光の記憶が
両翼を毟って
冷たい植物は
無残に黙った
歪んだ若枝は
理由を求めて
天空の野心が
切実に犯した
亡骸の夢想が
完熟を悟って
重たい老鳥は
不屈に祈った
刻んだ慟哭は
予言を宿して
年輪の悲愴が
丁寧に深めた
「詩の畸型」
夜の余韻が
舌で蕩けて
淡い生花に
理由を鎖す
星が語った
美神の嘘は
結べぬ恋を
冷酷に編む
雨の思想が
肌で砕けて
熱い音色に
季節を離す
蛆が護った
屍骸の国は
滅べぬ露を
切実に富む
「甘い銃弾」