ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


想いを奪う哀しみは

あの幸いの愛児です

僕らが立ち竦む時には

慕情の乳を欲します

 

一片の情も知らず

人は苦しむでしょうか

ひと匙の意味も無く

憂鬱の風は吹きますか

 

哀しみに心は透けて

都合の良い愛を感じます

幾らかの甘い品行と

致死量の夢を味わいます

 

いつも囚われたのは

顔色と尊厳と傷痕でした

だから全てを置き去りに

その名前を呼ぶのです

 

 

「iの名前」