ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


私は知っている

ビルの生えた草原の陰で

紅い顔した欲望が

鋭い爪で躊躇なく

非力な肉を引き裂いたのを

 

死神の憂いは

枝ほどに細いその指先で

そっと多くの背中を撫でて

化け物らを一人殺すたびに

幾万の犠牲を払う事

 

甘い言葉は本当は苦い

一人過てば群生も容易い

天の教えも改竄される

悪魔の種子は芽吹き始めて

この人類は滅ぶと決まる

 

 

「父なる死神」