2014-04-18 ■ 私の下着の薔薇の刺繍 棘があるから気を付けて 不貞な男はその毒を知り 負け惜しんでは直ぐ逃げる 恋なんてしないと決めていた 私はセーラー服の最終兵器 羊水で煮た無精卵を切り分け 齧れば懐かしき母親の味 裸のままで月の海を泳ぎたい 小さな膨らみは新鮮な味ね 海底にある貝殻を集めたならば 私は一人でイヴにさえなれる 初潮の朝は酷く酷く泣いた それが最後に泣いた記憶だ 泣かない女は誠実だけど 紅を引いたらもうお終いなの 「処女の畏れ」