死神は決して笑わない
それを理解し生きるには
僕はあまりに幼くて
全てを単一に敵と見做して
手持ちの時間を費やしていた
灯火は誰の為に消える
そこに解答を求めた僕は
偶発というものに蓋をして
運命気取って溺れてく
狡く汚い生き物となった
世界は僕への最終兵器
その空論を信じ続けて
不誠実な生き方をする
そういう類の流行病に
何度も頭を突っ込んでいた
傷つくだけしか能がない
独りで知られず呟きながら
泣いてくれるな、幼き僕よ
確かに思想は醜いけれど
為される痛みは真であったよ
「死神の影を捕まえて」