2014-03-20 ■ 勘違いした蛙が鳴いた 実はそれは僕だった 毎日食べてる蟲たちの 噂話を真に受けて 穴倉の底で泳ぐには 自意識があまりに肥大して 小さな空を我が物とする そんな野望さえ許された つまりは孤独が害悪だ 番いに成り得る雌など居ない 求愛の為の言葉は抜けて 一層我たる野心を燃やす 僕は無慈悲な両生類だ 生まれながらの暴虐だ 死にゆく定めの闇で想うは 神は蛙を見くびり過ぎてる 「尊大にて蛙」