ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


ナイフを首筋に添えた少女が

私は死ぬと予言した

僕は本当に死ぬのか考え

その確率を電卓で数えた

いつの間にか生首になった少女を

冷蔵庫に仕舞う事にして

代わりに良く冷えたソーダ水を

喉に流して計算を続ける

 

ああ、確率とは厄介だ

もう何も信じられなくなる

 

ソーダ水を飲み干したなら

脳みそも透明になった心地になる

人に僕の信仰が見抜かれないように

僕は水星へ逃避行を企てる

宇宙人とサッカーボールを蹴り合い

地球人を金色の望遠鏡で覗く

ただ一つ心配に思ってる事と言えば

僕に国際的な感性がない事だ

 

ああ、言語とは厄介だ

あまりに性格を持ちすぎている

 

宇宙は余りに広いと言うから

僕はそのインテリアとしての自覚を持つ

魂の温度を冷やす程の青色に

あの少女の頬の雨だれを思い出す

そうだ、僕は彼女に死んで欲しくなかった

彼女もきっと死にたくなかった

これは僕の勝手な自己満足で

少女の咽頭に宇宙を詰め込んだ

 

ああ、少女とは厄介だ

いずれ綺麗な姿しか思い出せない

 

 

「少女の喉を滑る宇宙」