スプレー缶の死体の
返り血を浴びた高架下
青く未熟な果実らが
若気の哲学に報復をする
江利絵里れ柾獏太に
体育倉庫の暗がりで
無垢に振り下ろす釘バッド
痺れる指先で確かに感じる
罪悪感の気持ちよさ
江利絵里れ柾獏太に
意味を望んだ敵対心で
教室は完成を求めている
今更正義と名乗っても
真実を欲しがる奴らはいない
江利絵里れ柾獏太に
反則な程の遺恨のナイフに
空を舞う拳は頼りない
磔になった誇りは熱を失い
残る聖痕だけが静かに泣く
江利絵里れ柾獏太に
「見捨られし不良」