ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕は物語に救われる
不安な夜には熱い闘いを
悲しい朝には優しい恋を


それでも寂しさだけは癒えず
僕は僕の物語を放棄する


僕は物語に救われる
不憫な晴れは誰かの決意を
錆びれた雨は誰かの自供を


それでも寂しさだけは言えず
僕は僕の物語を俯瞰する


僕は空洞の感性を以てして
昨日も明日も救われ続け
そして解決は為されぬままに
寂しからずやソーダ水で
音も立てずに壊れたあの日に
追憶をして夢を見ている


ああ、物語とはまことに残酷だ




「牙を抜いたら物語」