ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


テレフォンの吐息が熱っぽく
貴方の潤みを伝えてく
僕らは確かに交感し続けたが
其処に貴方の証明は在るのか


完璧なまでに美しくあろうとして
手首も足首も躊躇わず切り落とす
それに思わず喉を鳴らした僕を睨んで
私はもっと自由が良いと言う


血塗れになって無邪気な貴方の
思い出の映写機は馬鹿だった
貴方はこれをおとぎ話と呼び
僕はそれが地獄だと理解する


通話ボタンを二回押し
灯らない恋慕に安心をする
貴方は僕の正しい演劇装置で
僕の憧憬は貴方を見失わせる




「電話と妄想の実存」