ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


ここのドアノブは気が狂い
僕は出口を失った
掴まているのが窮屈で
捻られるのが悔しいと


ノックをしながら声かける
「どちら様か居ませんか」
三回たたくと声がする
「残念ながら入ってます」


窓の外から覗くのは
百万ドルの夜景かな
僕は今にこの場所で
死ぬか殺すかを選ぶのだ


だからドアノブを選んだ僕の
気の触れ方は穏やかだった
鉄格子に流れ込む海のように
僕の終末は放物線を描く




「狂ったドアノブ」