2013-12-26 ■ 放射能に晒されて 骨身になった故郷で 突然変異な恋をして 語ること無く死に絶える 可愛い娘の誕生日 祝って泣いた仏前で 蝋燭と記憶が溶けていく 何処か遠くへ逃げたなら 身に沸く蛋白質を摂取する 人間は人間に値するか 生きる吸血鬼を強要された 血だまりから見える青い空 どんな地雷より罪深く どんな爆撃より堪え難い よそ行きの心理で縫った傷跡を 僕は社会と呼んでいるのだ 「社会派の味」