ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


詩集からはずした。

殺意未明
滞りなく愛
歓声の数数え
著しく妄想


殺意未明
きりがなく愛
命の差別化始め
何と無く妄想


殺害に於いてわたくしは
余り考え込みはしない
ゼリーになった返り血を
トースト乗せて召し上がる


殺害記述
惨めに憎い君
殺してやろうか
悪くもまた妄想


殺害記述
君を許せない
食い散らかしたい
信じられず妄想


殺害に於いてわたくしは
月に祈ったりしないわ
スープになった脳髄を
朝の初めに召し上がる


殺意に殺害
僕の振り下ろす祈り
誰もが恐怖する君
妄想で終わらない




「軽やかな殺後」