ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


だめになりそな夜のあと

気づいた事は大してなくて。
だけど眠りを覚えるばかり。


美しい人は本当に美しくて。
自分を省みるのが辛いのです。
駄目になりそなという言葉に、
騙されてしまいそうな自分がいるだけ。


溺れる事をみんなが止めてくれる。
うれしい。
うれしいけれど、
僕には留めることは無理なようです。
駄目になりそなというだけで、
逃げる事を覚えてしまった。


空はないけれど、
雲ひとつないけれど、
酷く濡れたコンクリートに、
愛情を注ぎたくなりながらも、
ただここにいる。
ただいる。
事実。


疲労感。
取り残された気持ち。
詩と僕と私。
落下と人となによりも無い心。




ウヰスキーボトルは
驚くほど素直に黒光り
グラスは潤んでいる
澄んだ顔して響いてる


私には場所が無い
意味だってもうない
逃げる事に際立っている
同じ事に戸惑っている
居る所に依存するという行為
残骸が嘔吐じみている


優しさに左右されない
事実を理解しない
言葉を見つめすぎない
言い訳に躊躇しない


事実心はここに在る
可愛さに誤魔化されそうになる
添寝を私は見つめている
私が剥がれ落ちていた
塗り固められてまた笑う
離れ離れと言う弱さ


見つめるものとそうでないもの
ただしさを等号で結び付けるよう
果てしない粘膜の真ん中で
何気ない音楽に捧げ
眩暈のするよな早朝で
私の中の乏しさが




題して「確かな事とそうでない事」です。
それでは。