ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


砕けた玩具と 明晰夢で遊び 仮想の約束を 鮮烈に結んだ 永遠が静止し 憂世に還れど 安寧な友情は 弱音を護った 沈めた手紙と 走馬燈で泳ぎ 奇蹟の足跡を 懇切に繋いだ 運命が破滅し 常夜に廻れば 全能な愛着は 無限を辿った 「瞳の熱量」

夏の尊厳に 薄弱が干る 光彩は強く 宗教を語る 無闇な熱が 盲愛で導き 若い終極は 微かに燈る 花の感性に 祝福が縒る 亡骸は巧く 状況を煽る 健気な蜜が 天啓で慰み 聖い執着は 密かに悟る 「ルイン」

殺人鬼は睡る 強く安穏して 海底の言葉に 祝福を辿って 欠陥は親しく 天命も忘れる 無闇な満月を 気儘に連れる 地縛霊は踊る 淡く高揚して 楽園の音色に 感触を量って 失敗は優しく 聖痕も薄れる 健気な初花を 一途に触れる 「多幸な穢れ」

責任の鞭が 猛る都会で 君は苛烈に 有毒を孕む 醜い使命は 小銭で燈り 若い時間を 贅沢に葬る 暗鬱の蓋が 迫る白紙で 僕は一途に 亡骸を築く 幼い夢想は 言葉で縛り 弱い奇蹟を 切実に模る 「魂の傀儡」

英雄の凶器は 盲信で磨かれ 浅墓な生徒に 道義を囁いた 愉楽の学理に 体罰が紛れて 強き再結合を 深く肯定する 生贄の正気は 論式で拒まれ 乱暴な遊戯に 冥土を羨んだ 侮蔑の吐精に 制服が穢れて 遠き核爆弾を 永く切望する 「デトックス」

首輪を望む 僕の初恋は 悪夢で亡び 残痕に罹る 無垢な盃は 祈りに溢れ 判った舌が 闇を慰んだ 手紙を暴く 君の殺人は 侮蔑で紡ぎ 運命に縛る 不義な冠は 終りに優れ 誇った指が 雨を導いた 「断罪教室」

聖母の不実に 死産児が踊る 慈愛は哀しく 便器に散って 哲学者が祈る 暴君な奇蹟は 硝子で造られ 臆病を命じた 奴隷の自由に 絵葉書が積る 名残は易しく 旅路に酔って 流星火が語る 雄大な真理は 奥歯で護られ 強情を禁じた 「泪色の配列」

白昼夢睨む 僕の真性は 蛹に篭った 醜い弱虫で 惑乱が咲き 破滅する個 暴悪な雨に 頬は怖れた 狙撃銃響く 君の亡霊は 荊に縛った 貴い神様で 憐憫が膿み 放棄する理 贅沢な穴に 影は溺れた 「憂世の贄」

薔薇は自傷し 幻視に暴れた 包帯の積分を 棘で重複して 滅裂な約束が 霊魂を縛って 難い遺伝子は 理想像に陥る 蜘蛛は過食し 多剤に逃れた 毒物の正弦を 糸で考究して 困難な渇望が 真実を削って 辛い土曜日は 懺悔録に葬る 「アレゴリー」

夏の海底で 詩が充満し 明媚な鯨は 胃袋を貴む 永い厳戒が 嘔吐する韻 泡は還って 文脈に届く 夜の密林で 絵が完熟し 一途な鼠は 泪目を瞬く 弱い慟哭が 苦悩する色 風は悟って 情景に刻む 「無垢な黒」

不治の韻律が 空白を駆けて 浄い唯我論は 文法に咲いた 淋しい正理に 言葉は肯いて 林檎園の雨が 幻影を葬った 未知の演奏が 観念を染めて 古い鎮魂歌は 性説に病んだ 空しい神秘に 楽譜は佇んで 蟻地獄の贄が 追憶を怠った 「高熱な黙示」

硝子の羊は 獣に襲われ 綿密な肉が 強く熱った 骨の芯まで 煌く造りは 生命讃美を 顕在してた 夢想の菫は 嵐に穢され 幻惑な蜜が 弱く薫った 種の毒さえ 貴む祈りは 心理演算を 完結してた 「クライ」

貴方は冷笑し 季節を拒んだ 無垢な暴君に 夢の花が散る 蜜菓子を齧り 豊潤に戯れる 淋しい追憶が 宿った食味よ 詩人は作病し 論理を招いた 不義な弱虫に 毒の月が照る 地下鉄を座り 終点に憧れる 正しい滅亡が 睡った浄土よ 「失調の情景」

臆病な虎は 詩才に縋り 古い讃美を 恐怖で磨く 野生の牙が 肉を屠れば 霊魂は散り 内臓で輝く 凶悪な雨は 悲鳴に踊り 永い破滅を 無償で恵む 虚空の毒が 神を削れば 実存は去り 真景で慰む 「貴き罪業」

熾天使が護る 賤しい馬小屋 懇願は実って 道徳律を賜る 盲目な慈愛を 万物が命じて 罪悪の患部は 傲慢に痛んだ 自負心が残る 淋しい路地裏 失望は迫って 現実性を疑る 独善な地獄を 存在が詠じて 背反の景色は 荒漠に拓いた 「救世の因果」

不定な牙で 首筋を齧り 散文の血に 熱く溺れる 恋に聾して 自蔑が廻り 醜い切望で 美味を嗜む 無形な翅で 辻風を下り 黒暗の詩に 遠く逃れる 罰に託して 夢想が交り 幼い追憶で 小夜を導く 「言詞の眷属」

愚盲な家畜は 不合理な春に 聖徒の慈愛を 永く多く毟る 渇望で荒れた 礼讃の僻地に 意味を強めて 審美は病める 無骨な肉屋は 自堕落な夜に 詩人の言語を 甘く深く屠る 鮮血で濡れた 文法の屍骸に 価値を授けて 憂世は往ける 「智の胃袋」

春は赤面し 萌芽を嘆く 温厚な闇が 存在に穢れ 美の哲学に 叡智が廻る 詩人は暴き 音韻を盗む 罪は洞察し 禁忌を悼む 散漫な嘘が 感性に乱れ 死の才能に 権威が宿る 悪夢は孕み 盲信を招く 「エーテル」

子守唄が鳴る 脳髄の砂浜に 依存した炎は 月見草を育む 平穏な光圧は 苦痛を愛撫し 正しい睡魔に 認識が溺れる 蟻地獄が干る 万物の定数に 黙秘した泪は 火星人を瞬く 特別な哲学は 審美を感化し 淋しい生死に 鎮魂が溢れる 「クランケ」

柔い産毛は 夜空の遺薫 星が愛撫し 睡魔を招く 蕾に触れて 聖歌が瞬く 多才な夢は 浄き幻肢ぞ 熱い目尻は 蠱惑の甘味 嘘が浮遊し 演舞を望む 雫に焦れて 譚詩が蝕む 苛烈な罪は 若き毒血ぞ 「フェティ」

不審な銀河は 半透明に響く 逆夢が乖離し 永続を辿って 讃美を研いで 群星は溺れる 二元論の僕が 寝息に還る頃 多感な妄語は 神経質に歪む 文学が沈下し 廃忘を触って 酸素を跳んで 空想は暴れる 絶望視の君が 詩篇に熱る程 「宇宙の韻」

君は薫りを 霊魂に残し 若い哀詩で 薄化粧する 夢を多剤し 黙示で笑む 美しい空が 割れる程に 僕は祈りを 口癖に宿し 淡い音色で 白魔術する 旅を離叛し 喜劇で泣く 難しい熱が 揺れる儘に 「ポピー」

君は嘘泣いて 熱い肌を噛む 恋が夢見れば 留守電に縋る 洗濯物の色が 風に溶融する 濡れた下着は 淋しさを孕む 僕は深読んで 悪い声を聴く 痕が裏切れば 悲愴美に触る 前頭葉の罪が 神に肉迫する 揺れた脳裡は 空しさを磨く 「複雑な調和」

月の友人が 暗鬱を照る 茫漠な闇は 脳裡に宿る 罪は残痕し 深く難じる 悲愴に暮れ 病が暴れる 藍の親戚が 追憶を塗る 生鮮な嘘は 臓器に廻る 恋は滅亡し 聖く散じる 欠片に触れ 泪が溢れる 「忘却曲線」

苦しい孤児は 季節を怒鳴る 自堕落な街に 頬が冷やされ 地下鉄の雨が 約束を詠んで 摩耗した嘘は 遺伝子に睡る 淋しい夢魔は 架空を真似る 気分屋な夜に 恋が燃やされ 避妊具の罰が 神様を裂いて 依存した贄は 稚拙美に踊る 「寵愛の端」

雨の造語が 窓を叩けば 幼き詩人は 文法に泣く 寒い寝室は 毛布が乱れ 微睡む歌で 音程を辿る 夜の偽名が 艶を孕めば 醜き姦夫は 扮装に笑む 悪い楽園は 血汐が流れ 渦巻く色で 光景を縛る 「薄暗い審美」

貴方の憎悪は 風波に乗って 静かな奈落へ 深く沈下する 愛撫を怖れて 制止する瞳は 小指が離れて 女神に還った 詩人の恋慕は 星空に散って 愚かな聖地へ 高く浮揚する 死生を忘れて 流転する蕾は 言葉が溢れて 残花に祈った 「交錯讃歌」

電圧の声が 裏で憤懣し 嘖むように 虫歯を磨く 鋭い稲妻で 正気を葬り 高温の幻に 耽溺してる 文法の色が 底で氾濫し 導くように 手首を刻む 醜い短編で 教義を詐り 才覚の冠に 憧憬してる 「シック」

皮肉屋な鯨が 哀しく佇んで 僕に沈下する 破滅を囁いた 憎悪に暮れて 神託を摩耗し 忙しい惨敗が 肩甲骨で熟む 不器用な荊が 淋しく慄いて 君に萌芽する 母性を育んだ 素顔に触れて 結末を看護し 美しい肯定が 失楽園で咲く 「愁い遊民」

悪意が導く 仮葬の列は 夜に疲れて 柩を送った 贄の未練は 懐古を患い 遺る言葉が 非情に煌く 錯誤が嘖む 死生の夢は 罪に溺れて 命を辿った 謎の不貞は 真理を促し 至る末路が 無力に佇む 「人造アダム」

詩情が勃起し 産声を上げた 音韻の足枷も 天国に感じて 吐精する罪を 愛しく磨けば 恋する生娘が 思慕に泪する 正気が落花し 残骸を焼べた 幻想の幸福も 壮絶に嘆じて 自壊する色を 烈しく望めば 黙する聖人が 多義に心する 「奇蹟機関」

骨董の月が 闇を羨んで 記録映画に 独白してる 顛末は脆く 泪声の美景 聖域を葬り 幻想に縋る 活版の花が 罪を呟いて 自殺未遂に 嘆息してる 真実は苦く 恋心の溺死 憧憬を模り 礼讃に睡る 「或いは妄言」

口紅の不貞が 僕を魅了して 正しい言葉は 最前線に病む 鎮魂歌が昇る 暗闇の永遠に 悪夢は美しく 面影を辿った 体温の想起が 君を熟知して 烈しい音色は 核爆発に咲く 飛行雲が残る 快晴の結論に 心理は忙しく 溜息を廻った 「空で逢瀬を」

津波の底で 遊ぶ人魚は 沈む遺骸を 幸福に齧る 灯火が散る 静謐な夜に 篤い恩恵を 童詩で囀る 楽土の陰で 喘ぐ生者は 届く悲鳴を 憂欝に辿る 涙目が知る 残酷な罰に 淡い運命を 後談で彩る 「天上の海へ」

不細工が祟る 愚鈍な道化は 星座の灯光で 初恋を点ける 指環は疲弊し 孤独に鈍って 一途な遊宴を 宇宙で演じる 美意識が篭る 無骨な詩人は 胎児の淫蕩で 口癖を埋める 林檎は背理し 数多に実って 浮気な憧憬を 子宮で詠じる 「想う落伍者」

嵐の靴音に 夜鷹は怖れ 惨い双翼を 詩篇で慰む 暗喩は強く 嘆美を彩る 破滅の泪が 独裁しても 蛍の色艶に 女神は溺れ 若い基督を 媚薬で導く 依存は深く 至福を模る 生死の燈が 亡失しても 「夏の極地」

読点の休止で 恋文が磨かれ 丁寧に択んだ 感嘆詞は咲く 日曜は永くて 不遇に溺れる 言葉が氾濫し 嗚咽を秘める 光彩の微笑で 神様が望まれ 乱雑に紡いだ 精神史は熟む 横顔は聖くて 讃美に溢れる 寝息が静穏し 帰結を避ける 「愛しき便箋」

踏切の赤が 裡で喧騒し 嘆願は潰れ 真実を病む 右足拾って 線路で弱る 愚かな夏が 僕を蝕めど 水仙の白が 喉で独奏し 約束は暴れ 遠景を往く 箱庭穢して 毛布で氷る 静かな朝が 僕を導けば 「歪な陽炎」

睫毛の光沢を 君は放棄して 悪い風が詠む 色眼鏡に肯く 淋しい香水は 誰にも届かず 口癖が溢れて 忘却を演じる 慈愛の足枷を 僕は厭忌して 古い夢が弾く 蜃気楼に佇む 哀しい天性は 何にも望まず 憂欝が穢れて 終焉を嘆じる 「唇の距離」

聾唖の夢で 君が微笑む 叫んだ心は 静謐に霞む 孤絶する波 枯葉剤の雨 僕が呪えど 景色は離れ 片端の嘘で 君が大泣く 捧げた命は 欠乏に響く 誤想する骨 殺人鬼の灰 僕が赦せど 正理は毀れ 「山嵐の整合」

爆弾が降った 御姫様の罪に 恋する悪夢は 僕を制圧した 天性の比重は 静かに差別し 一途な旅路を 甘く流産する 街並が散った 赤頭巾の嘘に 毒する生花は 君を送葬した 空想の調和は 愚かに飛躍し 無闇な詩篇を 深く熟成する 「童話戦禍」

屑肉の木は 貧困に実り 健気な虎が 忙しく齧る 僕の遺骨は 夢を磨かず 雨音みたく 深淵で鳴る 黄金の血は 贅沢に廻り 偉大な豚が 麗しく搾る 神の奇蹟は 恥を歩まず 星空みたく 遠景で散る 「家畜聖典」

硝子玉に燈る 生ける叙景は 僕の失楽園を 煌いて魅せる 文脈の日蔭に 推敲を重ねて 多義な傍点が 甘く同棲する 黙示録に遺る 病める受難は 君の再誕祭を 貴んで終える 転調の迷夢に 音域を委ねて 美技な旋律が 深く婚礼する 「聖供の愛し」

縄師が縛る 罪なる躯は 肉の極点を 熱烈に謳う 高揚の汗に 泪が滲んで 自在感じる 真理を導く 胎児が実る 幸なる心は 生の宿縁を 温厚に示す 平穏の裡に 命が響いて 奇蹟信じる 愚盲を嗜む 「女たる万有」

悲愴な失恋に 神を賛美する 愛しい傷痕は 泪雨が調和し 厚い処方箋は 屋上で燃えて 僕の重複癖を 一途に禁じた 苦難な混濁に 君を懐古する 正しい足枷は 物語が意匠し 淡い夜光蝶は 終焉で魅せて 僕の対称性を 無口に詠じた 「薄倖の祝福」

神童が護る 惨い定義を 夜の砂場に 封印すれば 僕は回顧を 正しく紡ぎ 悲痛な色も 静観できる 廃人が縋る 脆い自覚を 雨の線路に 散骨すれど 僕は暗示を 空しく択び 錯誤な音も 識別できぬ 「存在時計」

純潔の作詩で 僕は仮想する 耽美な予言が 恥を纏わずに 夏服が舞えば 夢見るは吐息 初恋の閃光を 一途に詠んだ 同情の講義で 君は自殺する 禁忌な依存が 幕を下さずに 先生が死せど 裏切るは国語 亡魂の解読を 緻密に説いた 「女子の文法」

密画は触る 僕の静謐に 病が燃える 実存を顕し 聖母の肌が 色艶を囁き 燈る詩眼は 高揚に佇む 遺稿は悟る 君の深遠に 泪が魅せる 面影を敬い 悲愛の熱が 言霊を育み 薫る絵筆は 耽溺に肯く 「切なる齟齬」

貴方の積分に 花が嫉妬する 密かな感動で 色を解毒して 美しい文法で 天命を書けば 口癖が結実し 星は盃に睡る 詩人の因数に 夢が落下する 確かな壊滅で 恋を暗示して 難しい音韻で 想望を踏めど 欠落が独裁し 雨は幻に宿る 「高嶺の煌き」

恋を植字し 恥に溺れる 甘い冗句も 嘆美が深く 手帖の翅に 正しく祈る 眩しい夢を 憧憬で観て 夜を刺繍し 裡に逃れる 浄い多色も 孤立が永く 織布の歌に 淋しく誇る 空しい富を 憂患で得て 「花想う石」