千光年の唄で
神話が調律し
君は軀を去り
永遠に旅する
淋しい戦慄が
連続性で暴れ
吐息の夢想を
霊魂に奉ずる
天動説の色で
真理が反証し
僕は心を縒り
丁寧に愛する
烈しい切願は
白熱灯で薄れ
窓辺の美学を
恒星に詠ずる
「運命姫」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
千光年の唄で
神話が調律し
君は軀を去り
永遠に旅する
淋しい戦慄が
連続性で暴れ
吐息の夢想を
霊魂に奉ずる
天動説の色で
真理が反証し
僕は心を縒り
丁寧に愛する
烈しい切願は
白熱灯で薄れ
窓辺の美学を
恒星に詠ずる
「運命姫」
野菜溢れる
喧騒の街で
僕は独歩し
理窟を磨く
包丁躾けて
意訳が瞬く
冷血な蔭に
錯乱を贈る
羽虫暴れる
隔絶の庭で
君は私選し
美学を求む
標本崇めて
至福が佇む
細密な恋に
惨痛を飾る
「殺人要点」
平和観が殴る
瑣末な哀訴を
大事に抱擁し
僕は爆砕する
祖国を誇って
花に名が宿る
淋しい推敲で
君の善は痛む
正義感が捩る
不能な才気を
一途に育生し
僕は壊滅する
知覚を護って
恋に美が残る
空しい論争で
君の枷は呻く
「ジャーナル」
医師の喪服は
清潔を覆って
神が校正した
不感症に熟む
没理想が編む
臓器の死命に
刃針は嘆じて
告別を捧げる
画家の義眼は
面影を写して
嘘が落日した
記憶色に吐く
雪月花が惹く
孤独の美景に
絵筆は詠じて
心痛を結べる
「真理の責」
若い恐竜の
淋しい威嚇
断絶したら
歴史を嘆く
月の怠惰に
秘密で溺れ
苦い酸素を
名残と語る
赤い空襲の
烈しい嗚咽
連続しても
大義を否む
花の一途に
不信で逃れ
聖い漫画を
幻視と踊る
「煙と埃」
沈黙の隙間で
殺人鬼は佇む
痩せた憂世が
正当に嘔吐し
生命は揺れて
血飛沫が降る
永遠を感じる
感触に恋する
全能の段差で
問題児は躓く
煮えた地獄が
親切に炊事し
心性は枯れて
疑問符が生る
暴悪を演じる
同調に類する
「蟲毒な輩」