ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


不潔に祈る

初恋は残り

僕の言葉を

熱く磨いた

 

呼吸する露

妖精の電荷

詩篇が悼む

根暗な秘密

 

自由に悟る

命題は積り

君の美学を

聖く望んだ

 

唱歌する翅

星空の梯子

夢想が響く

非凡な啓示

 

 

「ボーダー」

雷鳴に望まれ

刹那を讃美し

高潔な天空で

正義が顕れる

 

命題は鮮烈で

真理に還れば

何よりも速く

酸素を刻んだ

 

死神に招かれ

言葉を使役し

喧騒な戦線で

憎悪が戯れる

 

約束は切実で

詩篇に綴れど

誰よりも深く

叡智を嘆いた

 

 

「私は観念」

月詠んで

紫煙が薫る

里は安寧に

恥辱を迫る

 

穴の聾唖が

不感に導き

翅を穢して

手毬は遊ぶ

 

俄雨泣いて

眩暈が過る

恋は暴悪に

非情を猛る

 

淵の魔物が

地獄に嘖み

鬼を祓って

膿血は喘ぐ

 

 

「春の毒」

一日花の色は

再誕を罰する

滅びた恒星が

嘆美する夜に

 

僕は径を往き

前世に微笑む

不吉な正論も

洗わず食んで

 

三環系の性は

哲学を欲する

捧げた幻想が

惰眠する朝に

 

君は霊を病み

迷夢に渦巻く

無口な喧騒も

残さず吐いて

 

 

「明暗臓器」