ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2009-01-01から1年間の記事一覧

死なないように 落とさないように 割れないように 壊れないように ああ、貴方は静寂に 惑えてしまう雨の日に 僕の意固地な妄想に 窓から覗く轢死体 まだ羽ばたいて もっと羽ばたいて 千切れてしまうよ 千切れてしまうよ ああ、貴方は触れられぬ 三分割して名…

日常のはずみに乗って 光年先のSFになって ミラーボールで目を閉じて 目蓋の線を赤く塗る 幸せは機知であり 恐怖は無知であり 優しさが全てであって 慈しんで欲しかった 情緒の虚像に乗って 目くるめく情感に落ちて 浮かんだ海に声かけて 飛び出たアニマを撫…

人を殺すは怪物の 貴方を映す鏡であります ナイフの先の命の声の 貴方のデジタルその呪い 僕の代わりの死に体の ヒビまで隔離の世界であります 心に効かない順序の違う 薬の粒の美しさ 少女は貴方であるからね 僕と貴方で世界は回る 目許になぞる貴方は掬い …

貴方から真っ赤に飛び出した 横隔膜と一緒の逃避行 満天の星空の下の静寂 恋人達はもう流行らない 思慮に欠けた前衛電波で 彼女は罪悪で僕を孕む 現実の命の胎内のペットボトル コーラを入れて夢を見る 「コーラの多面性」

盲目に輝く左手で 傷に埋め尽くされた僕 夢見がちミラーボール 夜になると街は火に燃える 飛んで飛んで落ちて飛んで 夕焼け肉に好き嫌いを言う 凝固が沈殿机上論 左の目先でガーデニング 固結びして快楽主義 忘れられない肉親関係 フォークロアの異常な人が …

「僕の事を知らない 私のことが分からない 彼らが理解できない 世界は見つからない」 欠席した時間に屋上 青から赤の場面転換 女子高生インラヴァー 人知れず・笑い話・彫刻刀 孤立した授業に空席 白い花は情念なのか? 苛められっ子フォーエヴァー 年数え・…

携帯電話が鳴りました わたしの不実が震えます 惨めさを知らないお姉様の お母様のお父様の善意たちが それは悪意と呼ぶものかな 壊れるほかなかった世の中ですもの 手紙でわたしは様々になります 誰だって夢を知りえた時代ですもの 読めない日記が増えてゆ…

そして始める意味遊び うんざりするほど繰り返し すぐに燃え尽き惨めです 思考は最早大概になり 在りがちな慰めで褒められて 命などに現を抜かします 数多の星の美しさに呻く そんな感受性に違いない ただの光の害毒ですか 誕生などを奇跡だと 祝福できるに…

彼は言いました 私は帰れない ベッドにはもう帰れない 笑顔なんて意味もなく ドアのない部屋で二人 彼は言いました 私はすぐに死ぬ とてもみっともなく死ぬ 月夜なんて白々し 窓のない部屋で二人 彼は言いました 私が悪いんだ 全ての不幸は私のせい 犯された…

少女はもう誰も信じられなくなった 其れは僕のせいなのですか 僕は発狂した左腕を殺さなければ 僕の脳みそを誰かが理解してしまう 僕に期待をした誰彼のことが 許せなくて目を伏せている僕 綺麗なものなんて認めない 僕はいつも正しくないと教わってきたの …

僕は知らない 喉に落ちた言葉 遠く揺れるワンピース 何故惨めに歪んだのか 僕が傷つけた何もかも 僕は知らない 醜いあの子の恋心 寒気を帯びた私情 何故皆泣いているのか 僕が踏み躙った何もかも 僕は知らない 彼女を狂わせた過去 温もりに隠された恋慕 何故…

人間性を失うその間 僕はずっとじっと横たえて 静かに静かに待ち続けた 声は容赦なく身体を射抜き 僕は一人になったけれど 其れまでに僕は夢を見た その夢には遠い貴方がいて 僕の心をすぐに壊した 貴方だ、紛れもなく貴方だ 僕の愛する貴方だけだ 人を人と…

私がもしも太陽だったら 瞳の影に齧りつき 多くの星を愛したい 一つも怖いものなんてない 私には億千の輝きがある まるで世界は止まってしまった 消え散る痛みには涙を流して 静寂の誰かは思惑の中へ そして身体が捻じ切れてなお 首筋をただ撫でていたい 私…