ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


愛好の楷で

皇紀を捺して

録る用箋で

矢視を託した

 

診る将棋で

正拳を瞑して

兵事の冷で

離騒を評した

 

改稿の藍で

嘔気を濾して

倚る刀銭で

他志を訳した

 

識る妙技で

名犬を制して

麗辞の閉で

非想を諒した

 

 

「ピィロフ」

四々の率で

醴泉を節して

名歌の炳で

品行を魅せた

 

篤の葉層で

野性を託して

沫の管見

好古を推せた

 

利子の失で

性腺を列して

閉架の盟で

明刻を比せた

 

沃の党葬で

他姓を扼して

皮の案件で

枉顧を鼓せた

 

 

「ハァリィ」

茗の偏私で

表層を魅せて

匠気の略で

霊剣を征した

 

糊の刀銭で

端緒を為せて

下後の圧で

桜花を哭した

 

塀の綿糸で

妙想を秘せて

猟奇の尺で

正拳を令した

 

鶏の能詮で

難所を足せて

亜綱の喝で

香火を臆した

 

 

「スカラル」

埋の堆起で

答酬を黙して

惚る洋花で

矢銭を博した

 

鑽る威権で

英字を結して

礼の精球で

昇叙を律した

 

戴の毎期で

妄執を徳して

拠る半靴で

破線を扼した

 

要る帰県で

経時を閲して

制の霊柩で

諒恕を失した

 

 

「クークー」