遠き王冠は
哀歌を託して
慢渉を欠き
混在を模した
想起の洞は
薄倖を浚って
眼疾を題し
同仁で伍した
多き盗汗は
大火を握して
感衝を蒔き
問罪を濾した
宝器の空は
作興を祓って
暖室を害し
拷訊で度した
「覆る血肉」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
遠き王冠は
哀歌を託して
慢渉を欠き
混在を模した
想起の洞は
薄倖を浚って
眼疾を題し
同仁で伍した
多き盗汗は
大火を握して
感衝を蒔き
問罪を濾した
宝器の空は
作興を祓って
暖室を害し
拷訊で度した
「覆る血肉」
君の未進は
明記を刑して
散光を圧し
横禍を沿った
変化を敵し
致傷を表して
毒の紡機は
万感を諾した
耳の帰心は
継起を銘して
暗香を撒し
挿架を追った
添加を僻し
卑称を寵して
僕の動悸は
断簡を縛した
「名残の基」
悪趣の鳩は
奉饌を捺して
存置に剋し
緘口を刺した
土壌を勒し
乱視は脱化し
探検の学で
拷器を吐した
拍手の痕は
鏖戦を歩して
根治に即し
鑽孔を科した
路上を毒し
弾子は落果し
眼瞼の宅で
投棄を護した
「暴君の掟」
千思の駅は
依拠で資して
卵核を攪し
睾丸を聾した
合歓の脳は
内郭を賀して
聴許を状し
前史に挺した
遠視の咳は
死去で慰して
看客を落し
老顔を寇した
納棺の業は
外殻を済して
常居を弔し
天使に贅した
「ミニマム」