種の鑑査は
口気で点って
悪事の槍は
用箋で臆した
猛獣の糊で
内語を纏って
空の抱囲で
白紙を裁した
鐘の嘆嗟は
投企で氷って
薬餌の蟻は
横線で浴した
膿汁の森で
迷子を倣って
洞の創意で
作詩を配した
「脆き支度」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
種の鑑査は
口気で点って
悪事の槍は
用箋で臆した
猛獣の糊で
内語を纏って
空の抱囲で
白紙を裁した
鐘の嘆嗟は
投企で氷って
薬餌の蟻は
横線で浴した
膿汁の森で
迷子を倣って
洞の創意で
作詩を配した
「脆き支度」
死ぬ前に飛べ
強く聖く碧く
散る儘に書け
深く苦く慧く
枯れた夢の波
透けた夜の虹
晴れた傷の味
埋めた神の罪
僕は嘘を混ぜ
空闊に淋しい
君は唄を撫ぜ
悠遠に正しい
メタに遺した
背理を抱えよ
キスに点した
哀詩を求めよ
「ギフト」
哀史の幕は
霧中で熟れて
陽気の恋で
空間は揺れる
相即を論じ
累世に推する
痰血の翅で
諷示は積って
昧死の悪は
宇宙で群れて
好機の宵は
幽閑で暮れる
蝋燭を損じ
水性に類する
蟠結の種は
通辞で肥って
「ファー」
僕の机上は
瞰視で縛せど
富の妊性で
難険を頼った
皿の反正は
蜂起で謗って
闇の画線は
合装を擁した
君の慕情は
万死で攪せど
肉の遁世で
短見を訛った
肚の産生は
挿記で熱って
学の野戦は
様相を号した
「表顕の溝」
胚子の縄は
脳室を誇って
満積の乱を
露光し沐した
往昔の仔は
乖離を漁って
送像の友を
探見で触った
泥梨の母は
芳信に遺って
卵生の末を
模刻し録した
恒星の尾は
哀詩に罹って
統属の苑を
酸欠で祟った
「重き鳴音」