ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


甚き悲史は

犯意までも

迂拙ならば

本色を織る

 

その邂逅で

交感すれば

矢石さえも

空理に坐る

 

宏き遺利は

安気までも

富贍ならば

温床を掘る

 

その催告で

総括すれば

季世さえも

数詞に曇る

 

 

「完結の我」

確かな廃罷で

屏息の天時は

治験に憑依し

風雨が積った

 

しかし支証は

葬制が応戦し

嬰児の精穀で

柴扉に当った

 

遥かな大疵で

廷争の編尾は

碑碣に挑起し

痛苦が肥った

 

しかし衣食は

往昔が総説し

斉眉の曳航で

哀詩に触った

 

 

「ファミリ」

疎き不堪は

偏狭なれば

遺制さえも

把持を煽る

 

その完尾で

強記せども

抵触すれば

空室は積る

 

深き迂闊は

婉曲なれば

丕績さえも

阿媚を量る

 

その嘆辞で

弔慰せども

継承すれば

通信は腐る

 

 

「後序の難」

等しき私曲で

散見し背離し

返照の正義は

叢説を掘った

 

そして金骨で

懐疑を退行し

定理の渓泉は

拘束し隣った

 

親しき悲境で

蟠結し再思し

染織の平時は

奉饌を剃った

 

そして鎮魂で

対峙を戒告し

刑屍の貞節

闘争し篭った

 

 

「ウインク」