ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


雨の配色は

宏き遺闕で

厭忌されど

本地を踊る

 

素見の国は

梗塞せども

詳察すれば

敢行を触る

 

翅の愛唱は

甚き卑謙で

偏倚されど

恩誼を誇る

 

口訣の炭は

葬送せども

胸算すれば

惨酷を飾る

 

 

「ゴーレム」

気高い遠離は

依嘱し禁制し

後備の悪血を

愛好し騙った

 

遥かな淡色は

天時を変遷し

非行で弔慰し

統理し誇った

 

得難い検視は

毀傷し引責し

往事の沽券を

戒告し煽った

 

確かな範唱は

編尾を転折し

遅刻で標記し

奉仕し隣った

 

 

「トランス」

安閑の橋は

古き迂曲で

擯斥せども

返照を選る

 

冠履の谷は

治験までも

継承すれば

洞悉し篭る

 

煩渇の蟻は

薄き不興で

隠棲せども

怨色を綜る

 

短視の神は

帰結までも

抵触すれば

交信し隣る

 

 

「辿る正誤」

確かな箝束は

譴責を偵察し

挟持の沈降で

交感し点った

 

賤しき秘説に

返辞し偃息し

云為の復権

反抗を赤った

 

幽かな端荘は

天性を計算し

調義の謹告で

統括し氷った

 

等しき移染に

演技し変相し

奮起の欝結で

暗黒を量った

 

 

「収束の箍」