2017-07-20 ■ 花束は孤立し 形骸を慰んで 脳味噌の虹に 幻惑し羨んだ 不合の楽園で 遊離する熱は 肯定が難しく 絶無に揺れた 恋文は摩耗し 哀惜を導いて 三日月の夢に 感嘆し呟いた 確知の遠景で 流転する露は 旋律が美しく 心機に触れた 「悲愴の遺物」