2017-06-12 ■ 不治の韻律が 空白を駆けて 浄い唯我論は 文法に咲いた 淋しい正理に 言葉は肯いて 林檎園の雨が 幻影を葬った 未知の演奏が 観念を染めて 古い鎮魂歌は 性説に病んだ 空しい神秘に 楽譜は佇んで 蟻地獄の贄が 追憶を怠った 「高熱な黙示」