2017-05-04 ■ 恋を植字し 恥に溺れる 甘い冗句も 嘆美が深く 手帖の翅に 正しく祈る 眩しい夢を 憧憬で観て 夜を刺繍し 裡に逃れる 浄い多色も 孤立が永く 織布の歌に 淋しく誇る 空しい富を 憂患で得て 「花想う石」