2017-01-30 ■ 義眼の裏で 溺れる母親 届かぬ指が 暴悪を掴む 仔猫は匣で 正義を唱え 三途の沼に 詠って沈む 麻酔の味で 悶える愛人 拒まぬ喉が 宵闇を呻く 生花は月で 朝陽を忘れ 讃美の毒に 想って靡く 「切なる娘」