2017-01-23 ■ 言葉の陣痛で 落日する詩人 生きた残骸は 美学に溺れる 脊髄を砕けば 温厚な路地裏 紡げぬ僕さえ 善が祝福する 甘露の感性で 詠唱する愛児 満ちた憧憬は 白紙に捧げる 恋文を怨めど 寛大な十六夜 至れぬ僕さえ 韻が氾濫する 「不随な魂」