ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


お題「アイスコーヒー」より。

貴方が愛した珈琲は

酷く冷たい黒でした

闇夜の氷河を想う程

酷く淋しい黒でした

 

私は薫りも味わえず

砂糖の分だけ幼いね

強い苦味に怯えては

ミルク色の恋をする

 

優雅な貴方に憧れて

私も大人と啜るけど

本当は氷を睨むたび

気づけば散々涙する

 

翳る貴方が素敵です

私を初めて抱いた時

孤独な恋と判るのも

貴方の舌の味でした

 

 

「珈琲の涙」