ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


十字架が必要な

青年は世を呪う

僕は彼の悪意を

憤りで塗り潰す

 

青年も歳を取り

自らの罪を知る

しかし薄く笑い

映す鏡面は歪む

 

僕に正義は無い

裁く快楽を求む

青年の憎しみが

愛を豊かにする

 

僕は偏在するぞ

君の性根を視よ

振り翳す刃物の

その高揚を知れ

 

 

「怪人の断罪」