ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


先生は狡いです

材料が少し泣く

暗い研究室では

潔癖な夢を観た

 

酷く醜悪な器に

完璧な魂を与え

その純潔を計り

空白を慰むのだ

 

試験薬の苦さに

材料は人となる

白衣は白を忘れ

メスは多く刻む

 

完成品を観察し

目視する心根は

憎悪と恋が揺ぎ

壊す程に美しい

 

 

「賛美が為の実験」