2015-03-21 ■ 美神が与えた枷に 哀しすぎて死ねない 世界の終焉の日も 不全は彼らを捉える 暗闇の孤独の前で 舞姫はバレエを踊る 幽閉の鏡を意識し 靭やかな肢を伸ばす 詩人は唄い慣れた 清潔な吃音を奏でる 自らの静謐の中で 旋律の意に執心する その踊りと調べが 透明な舞台を模せば 健常な人々の愛に 裏面の美を問掛ける 「障碍のバラッド」