ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


老犬が吠えるのは

哀愁の為でなく

巨大な仕組みに

迎合されるから

 

子供が夜のたび

涙を流すのは

運命を悟るまでに

時間が必要だから

 

花を美しいとするは

全て構造上の副作用

雨を憂鬱だと思うは

遺伝子が刻む追経験

 

だから僕が眠れずに

永訣の日を恐れるのは

脳に咲いた情報を

意識と称し呼ぶからだ

 

 

「軽微な浮世」