ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


あの娘の機関銃

華やかなる春

学校の屋上で

僕は蟲の死骸だ

 

板で出来た馬

心臓は一輪の楓

彼女の決心に

涙は自然だった

 

引き金を撫でる

指はとても白い

照準は罪なき

加害者の頭へ

 

酸素の濃度だけが

彼女の声を遮る

堪らず叫んだのは

残虐な躊躇い傷

 

全てが幸いであれ

銃弾は撃ち尽くされ

全てが幸いであれ

硝煙は雨の匂いがした

 

 

「銃撃の蜃気楼」