2014-09-16 ■ あの娘の機関銃 華やかなる春 学校の屋上で 僕は蟲の死骸だ 板で出来た馬 心臓は一輪の楓 彼女の決心に 涙は自然だった 引き金を撫でる 指はとても白い 照準は罪なき 加害者の頭へ 酸素の濃度だけが 彼女の声を遮る 堪らず叫んだのは 残虐な躊躇い傷 全てが幸いであれ 銃弾は撃ち尽くされ 全てが幸いであれ 硝煙は雨の匂いがした 「銃撃の蜃気楼」