2014-07-04 ■ 煙草を吸う少女が 世界に終わりを連れてくる 手首をナイフで削り その粉で空をも飛べるのだ 少女は何が少ないの 君は切実に尋ねて泣いたから 少ないのは世界の方さ なんて口八丁も言えずにいる 屋上もお風呂場も 死の念願を幾重に重ねている 電車のホームと夜が 透明なアナウンスで演出する 鍵盤の遠い囁きが 少女と僕の隔たりを賛美する そして此処にある「」に ようやく何が少ないかを知る 「少女に少ないもの」