2014-06-24 ■ 甘い殺意を齧ったら 臆病な虫歯が痛み出す 太陽は血管を裸にして そこを流れる卑屈な涎 蟻が群がる三丁目 僕の心は陽炎のまま ナイフの代わりの鉛筆で 震える独白を振り回す 好きと嫌いの方程式に 没頭している哲学者 すぐ傍の解を知らぬまま 兵隊さんに殺される 複雑というより理不尽な この感情を生み出したのは 男か女か子供か大人か 「それとも僕は知れぬまま」 「愛の殺意」