ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


高熱に魘されたご褒美に

喉を通るアイスクリーム

スプーンは芸術的に曲がり

躰は思わず宙に浮く

 

幸せの呼び水の甘味から

舌を滑らせて嘘を吐く

枕元には貴方との写真

僕が消せない唯一の物

 

曖昧になった意識から

世界は綻び始めてる

窓の外の景色をご覧

蜃気楼に飲まれているよ

 

砂漠の心が疼いても

大切なものは失わない

その爪痕に花束を

薬の味する僕のトリック

 

 

「風邪引き手品」