2014-03-28 ■ 高熱に魘されたご褒美に 喉を通るアイスクリーム スプーンは芸術的に曲がり 躰は思わず宙に浮く 幸せの呼び水の甘味から 舌を滑らせて嘘を吐く 枕元には貴方との写真 僕が消せない唯一の物 曖昧になった意識から 世界は綻び始めてる 窓の外の景色をご覧 蜃気楼に飲まれているよ 砂漠の心が疼いても 大切なものは失わない その爪痕に花束を 薬の味する僕のトリック 「風邪引き手品」