ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


聖者を気取る人々は

行進で踏まれた花を知らない

花を眺める喜びだけで生きる

サナトリウムの少女を知らない

少女の死への無力に苛まれた

母親の涙の音を知らない

涙が堪え切れずに空に集まり

降り出す雨の冷たさを知らない

雨に凍えて鳴き声も吐き出せぬ

無垢な野良犬の瞳を知らない

野良犬の怯えた瞳に映る

貴方たちの姿を知るよしもない

 

想像力を持たないものは

幸せに生きる事だけしか知らない

僕は不幸を信じているぞ

いつでも彼は僕を裏切らないのだ

 

 

「聖者の行進」