ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


畏まる想いを
忘れたくはないよ
哀愁に取り残されたら
僕は今日こそ人を殺すの


感性の齟齬は寂しいけれど
ナイフの先で震える心臓
死体は何度でも生き返るから
繰り返し突き立てないといけなくて


愛する想いを
知りたくはなかったよ
思惑に惑わされながら
僕は明日こそ死を選ぶの


誰にでも美しい角度はあるけれど
その勾配の喪失こそが僕の哲学
僕は一度しか死ぬ事が出来ないから
特別な青い薬をソーダ水で飲み干して




「穏やかな鮮血」