ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


貴方は風に成りたいと言って
僕を掴む頼りない腕をそっと離した
少しずつ小さくなっていく貴方に
僕の死に急ぐスピードは待ってはくれない


最後の街は海沿いにあって
加速度を増して幸福を通り抜ける
地獄は地獄で大変なのだろうけど
其処は僕にプライドと罰を与えてくれる


渚の青に塗り潰される前に
風に成った貴方を肌で感じたい
その残滓と呼べるあの血だまりは
残酷な雨が全ての意味を奪うだろうから


僕は僕で一人でソーダ水に
青も過ぎると透明になるという意思を以て
それからは炭酸の向こうの世界を観るたびに
其処では永遠に僕と貴方が笑いあっているのです




「ドライブ」