ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


煙草を揉み消して夜を見る
「おどれも死ぬるか」
ベランダ八階の夢から醒めて
「おどれは生くるか」


道路の横断で白線またぎ
「おどれも死ぬるか」
赤信号が僕を赤面させる
「おどれは生くるか」


川に架かる橋を真っ直ぐ歩けず
「おどれも死ぬるか」
そこにあるのは斜め前の欲求
「おどれは生くるか」


僕を遺した人はみな死ねと
「おどれも死ぬるか」
それは戸惑うくらい当たり前で
「おどれは生くるか」




「自殺向きな風」