ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


真剣に物想う礫死体の
恋に落ちたその音が
連なって音楽になって
僕の自殺を食い止める


切ない言葉は宙を浮く
それを吸引する宇宙
だからあんなに真っ黒で
独りぼっちを思案する


忘れたい記憶の中で
あの娘の笑顔だけが残される
その写真みたいな些細さが
僕をこんなに泣かせるの


びしょ濡れになったこの心
傘をさすのは誰かしら
タオルで拭くのは誰かしら
抱きしめるのは誰かしら




「孤独の魂が泣いた」