2013-04-10 ■ 月の砂を口に含んで 湿った貴方の唇に 満ちて欠けるその優しさを 捧げたいなと素直に思う 天体の愛は宇宙の孤独を 休めるための喫煙ルーム 星雲たちを口から吐き出し 流星群にまた火をつける 手を伸ばすのが悪い癖 欲しがりたいのは誰のせい 地球に留まる理由はないわ 今夜も星が冷やかしてくる 月の海にて裸で泳ぐ 少年少女の感性をもってして 宇宙が静かに死んだとしても 僕らは月で初恋を待つ 「月と唇とその初恋」