2012-10-26 ■ 死に急ぐ彼の駆け足で この世は丸く収まって 駅のホームで彼などは 目に消えた人の背を叩く 物語にはなれなくて 戦うことは悲惨です 夢を憶えているだけで こんなに薬が必要なんて 輝く星より臆病に あの娘の事を秘密にしてる でもそれをプライドと呼ぶなら 彼はあの時捨てるべきだった 彼はそれでも死を望む 理由は羊水に置きざりに 彼は完璧に気高く正しく そして何より神様だった 「近づく駆け足の音」