ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


死に急ぐ彼の駆け足で
この世は丸く収まって
駅のホームで彼などは
目に消えた人の背を叩く


物語にはなれなくて
戦うことは悲惨です
夢を憶えているだけで
こんなに薬が必要なんて


輝く星より臆病に
あの娘の事を秘密にしてる
でもそれをプライドと呼ぶなら
彼はあの時捨てるべきだった


彼はそれでも死を望む
理由は羊水に置きざりに
彼は完璧に気高く正しく
そして何より神様だった




「近づく駆け足の音」